東京23区への引越し完全ガイド

東京への引越しを検討中の方へ。費用の相場から手続き、業者選び、区選びまで、 データに基づいた実用的な情報をお届けします。初めての東京生活を成功させるための 完全ガイドです。

あなたの引越し費用はいくら?

4つの質問に答えるだけで概算がわかります

費用をシミュレーション

1. 引越し費用の相場

距離別の引越し料金目安

距離単身(1R〜1K)家族(2LDK〜)
同一区内2〜4万円5〜10万円
都内他区3〜5万円8〜15万円
関東圏内5〜8万円12〜25万円
関西・中部8〜12万円18〜35万円
北海道・九州10〜18万円25〜50万円

※荷物量、階数、エレベーターの有無、日時によって変動します

時期による料金変動

繁忙期
3月上旬〜4月上旬
1.5〜2.5倍
やや混雑
9月〜10月
1.2〜1.4倍
やや混雑
12月〜1月
1.1〜1.3倍
閑散期
5月〜8月、11月
通常〜0.9倍

節約ポイント:3月〜4月の繁忙期を避けると、同じ条件でも半額近くになることがあります。 可能であれば5月以降の引越しを検討しましょう。

2. 必要な手続きチェックリスト

引越し1〜2ヶ月前

  • 引越し業者の選定・見積もり取得必須
  • 新居の契約・内見必須
  • 現住居の解約通知(1〜2ヶ月前が一般的)必須
  • 粗大ゴミの処分予約
  • 荷造り資材の準備

引越し2週間前

  • 転出届の提出(現住所の区市町村役所)必須
  • 郵便局への転居届必須
  • 電気・ガス・水道の解約/開始連絡必須
  • インターネット回線の移転手続き
  • NHKの住所変更
  • 荷造り開始

引越し当日

  • 旧居の明け渡し・鍵の返却必須
  • 新居の鍵受け取り・状態確認必須
  • ガス開栓の立ち会い必須
  • 電気・水道の使用開始確認
  • 荷物の搬入確認・破損チェック必須

引越し後14日以内

  • 転入届の提出(新住所の区役所)必須
  • マイナンバーカードの住所変更必須
  • 運転免許証の住所変更必須
  • 銀行口座の住所変更
  • クレジットカードの住所変更
  • 保険(健康保険・生命保険等)の住所変更

重要:転入届は14日以内に

転入届の届出期限は引越し後14日以内です。届出が遅れると5万円以下の過料が科される場合があります。 また、転入届を提出しないと国民健康保険や児童手当などの行政サービスを受けられません。

3. 引越し業者の選び方

業者選びの3つのポイント

1

複数社から見積もりを取る

最低3社から見積もりを取ることで、適正価格がわかります。 一括見積もりサービスを使うと効率的です。業者によって2〜3倍の価格差が出ることも珍しくありません。

2

補償内容を確認する

荷物の破損・紛失時の補償内容は業者によって異なります。 高価な家具や家電がある場合は、特に補償額の上限と免責事項を確認しましょう。

3

口コミと実績を確認する

価格だけでなく、サービス品質も重要です。 「引越安心マーク」の認定を受けている業者や、Google口コミで高評価の業者を選びましょう。

引越し見積もりを比較する

複数の引越し業者から無料で一括見積もりを取得できます

4. 区選びのポイント

東京23区にはそれぞれ特徴があります。ライフスタイルや予算に合わせて最適な区を選びましょう。

単身者向け

家賃7〜10万円で都心へ30分圏内。飲食店やスーパーが充実したエリアがおすすめ。

カップル・新婚向け

共働きに便利な交通アクセスと、将来の子育ても見据えた住環境が整うエリア。

ファミリー向け

公園や学校が充実し、待機児童対策も進む子育て支援が手厚いエリア。

コスパ重視

家賃6〜8万円で広めの間取りが見つかる。下町情緒あふれる生活ができる。

より詳しい区選びガイド

ライフステージ・予算・通勤先別に最適な区を詳しく解説しています

区選びガイドを見る

5. 初期費用の目安

賃貸契約時の初期費用内訳

敷金

退去時の原状回復費用に充当

家賃1〜2ヶ月分
礼金

大家さんへの謝礼(返還されない)

家賃0〜1ヶ月分
仲介手数料

不動産会社への手数料

家賃1ヶ月分+税
前家賃

入居月の家賃を先払い

家賃1ヶ月分
火災保険料

2年契約が一般的

1.5〜2万円
保証会社利用料

連帯保証人の代わりに

家賃0.5〜1ヶ月分
鍵交換費用

防犯のため推奨

1〜2万円

家賃8万円の場合

約35〜45万円

家賃10万円の場合

約45〜55万円

家賃12万円の場合

約55〜70万円

6. 失敗しないためのコツ

内見時のチェックポイント

  • 日当たり・風通し(複数の時間帯で確認)
  • 携帯電話の電波状況
  • 収納スペースの広さと使いやすさ
  • 水回り(水圧、排水、カビの有無)
  • 周辺の騒音(道路、電車、隣人)
  • ゴミ置き場の清潔さ(住民の質の指標)

周辺環境のチェックポイント

  • 最寄り駅までの実際の所要時間
  • スーパー・コンビニの営業時間と品揃え
  • 夜間の街灯と人通り(治安面)
  • 病院・クリニックの場所
  • ハザードマップの確認(浸水・土砂災害)
  • 自転車置き場の有無と空き状況

よくある失敗と対策

失敗:内見は1回だけ

対策:平日と休日、昼と夜など複数回訪問して周辺環境を確認。 特に騒音は時間帯で大きく変わります。

失敗:初期費用を甘く見積もる

対策:家賃の5〜6ヶ月分を目安に準備。 引越し費用や新生活の家具・家電購入費も別途必要です。

失敗:繁忙期に引越し

対策:3〜4月は費用が2倍になることも。 可能であれば5月以降にずらして大幅節約。

失敗:通勤ルートを確認しない

対策:実際に通勤時間帯に電車に乗ってみる。 混雑度合いや乗り換えのしやすさを体感。

まとめ

東京への引越しは、準備次第で大きく費用を節約でき、新生活のスタートも変わります。 時期の選定、複数業者からの見積もり取得、しっかりとした下見が成功の鍵です。 このガイドを参考に、理想の東京生活を実現してください。

出典: 引越し業者各社、不動産会社調査データ最終更新: 2024年